リジュセアミニ点眼液とは?子どもの近視進行 を抑える点眼治療を眼科専門医が解説|奥田眼科瓢箪山診療所|東大阪市瓢箪山駅にある眼科

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医療コラム

リジュセアミニ点眼液とは?子どもの近視進行 を抑える点眼治療を眼科専門医が解説|奥田眼科瓢箪山診療所|東大阪市瓢箪山駅にある眼科

こんにちは 奥田です。
この記事でわかること

● リジュセアミニがどんな薬で、何を目的としているか
● 使い方(1日1回・就寝前)と、まぶしさなどの注意点
● 対象年齢と費用(2026年6月からの選定療養)の考え方

「子どもの近視がどんどん進む」「点眼で進行を抑えられると聞いたけれど、どんな薬なの?」といったご相談を、保護者の方から数多くいただきます。
近視は一度進むと元には戻りませんが、今は進行そのものをゆるやかにする点眼薬があります。今回は、 その「 リジュセアミニ点眼液」 について詳しくご説明します。

そもそも、なぜ近視の進行を抑えるのですか?

強い近視(強度近視)は、将来の緑内障・網膜剥離・近視性黄斑症などのリスクを高めることが知られているためです。近視は、眼球が後方に伸びる「眼軸長」の伸びと関係します。成長期のお子さんはこの伸びが進みやすく、この時期に進行をゆるやかにしておくことが、将来の目の健康を守る土台になります。

 リジュセアミニ点眼液とはどんな薬ですか?

リジュセアミニ点眼液は、2024年に承認された、子どもの近視の進行抑制を目的とする日本で初めての点眼薬です。有効成分は低濃度のアトロピン(0.025%)で、近視の進み方をゆるやかにすることが期待されています。

アトロピンは、もともと瞳孔を広げたり、目のピント調節を一時的に弱めたりする作用を持つ薬として、古くから眼科で使われてきました。

近視の進行は、眼球の長さが後方に伸びていく「眼軸長」の伸びと深く関係しています。アトロピンには、この眼軸長が過度に伸びるのを抑え近視の進行をゆるやかにすると考えられています。

その詳しい仕組みはまだ完全には解明されていませんが、アトロピンが目の中のムスカリン受容体を介して、目のピント調節(毛様体)だけでなく、光を感じる「網膜」や眼球の外壁である「強膜」に働きかけて、眼球の伸びを抑制していると考えられています

リジュセアミニの特徴は、この濃度を0.025%と低く抑えている点にあります。従来、検査などで使われるアトロピン点眼はこれよりずっと高い濃度で、まぶしさやピントの合いにくさが強く出ます。濃度を低くすることで、こうした見え方への影響をできるだけ小さくしながら、近視の進行を抑える働きを引き出すことを目指した点眼薬です。

海外の臨床試験(LAMP研究)では、同じ0.025%濃度のアトロピン点眼で、1年間の近視の進み方が点眼なしの場合よりゆるやかだったと報告されています。

どのように使いますか?

使い方はシンプルで、1日1回、就寝前に1滴を点眼します。リジュセアミニは防腐剤を含まない「使い切り(シングルユース)」の容器で、1回使ったら残った液は捨てていただきます。衛生的に使える一方で、開封後の取り置きはできません。ほかの目薬と併用する場合は、5分以上あけてから点眼してください。

 

 

副作用や使うときの注意点はありますか?

点眼後に、まぶしさ(羞明)や少し見えにくさ(かすみ)を感じることがあります。これは瞳孔がわずかに広がるためで、多くは一時的なものですが、症状が回復するまでは自転車や、高い所での遊具など危険を伴う行動は避けるようにしてください。

また、緑内障や、眼圧が上がりやすい素因のある方は使用できないことがあります。開始前には検査で目の状態を確認します。当院では、治療中も定期的に経過を確認しながら進めます。

対象年齢や費用について教えてください

一般的に学童期のお子さんが対象で、低年齢のお子さんは対象外となる場合があります。開始時期はお子さんの状態によって異なりますので、まずは検査でご相談ください。

費用については、リジュセアミニの薬剤費は公的医療保険の対象外(自費)です。一方2026年6月からは選定療養の枠組みが導入され、 診察料や一部の眼科検査は保険診療の対象となります。 (子ども医療助成制度が適応になります)

よくある質問(FAQ) 

     Q. 点眼をやめると近視は進みますか?

はい。一旦進んだ近視は元に戻ることはありません。リジュセアミニ点眼薬は近視の進行を抑える目的の治療です。治療を中断すると 近視が進むことがあります。
 中断後の近視の変化については個人差もありますので自己判断で中止せず医師にご相談ください

     Q. 眼鏡やコンタクトと併用できますか?

はい。近視そのものを矯正する眼鏡と、進行を抑える点眼は目的が異なるため、併用が可能です。

    Q. 効果はどのくらいで分かりますか?

近視の進行は「眼軸長」の伸びで評価します。定期的な検査で数か月〜年単位の経過を見ていきます。効果には個人差があります。

 まとめ

リジュセアミニ点眼液は、子どもの近視の進行をゆるやかにすることを目指せる、日本で初めての近視進行抑制の点眼薬です。1 日 1 回で続けやすい一方、まぶしさなどの注意点や定期的な検査も大切です。当院では、検査をもとに、お子さんに合った治療をご提案します。子どもの近視の進行が気になる方は、当院へお気軽にご相談ください。  リジュセアミニについてはこちら

参考文献

● Yam JC, et al. Low-Concentration Atropine for Myopia Progression (LAMP) Study: A
Randomized, Double-Blinded, Placebo-Controlled Trial of 0.05%, 0.025%, and 0.01%
Atropine Eye Drops in Myopia Control. Ophthalmology. 2019;126(1):113-124. ● 日本近視
学会「近視の進行抑制治療」
※本記事は一般的な情報提供を目的としており、個別の診断・治療を行うものではありません。
症状には個人差があります。気になる症状がある方は、お気軽にご相談ください。
記事監修:奥田吉隆(日本眼科学会認定眼科専門医)

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